
近年、健康維持や体調不良の改善が期待できる、よもぎ蒸しの需要が高まっています。よもぎ蒸しサロンの開業に興味をもっていても、具体的な開業の手順や経営のポイントが分からない方も多いのではないでしょうか。この記事では、よもぎ蒸しサロンを開業するメリットや、経営する上での注意点について詳しく紹介していきます。
よもぎ蒸しサロンを開業するメリット
近年、よもぎ蒸しサロンの開業を検討する方が増えています。よもぎ蒸しサロンの開業は、どのようなメリットがあるのでしょうか。以下に、よもぎ蒸しサロンを開業するメリットについて詳しく紹介します。
特別な資格が必要ない
よもぎ蒸しサロンを開業するために必要な資格は、とくにありません。特別な技術も必要ないため、設備が整っていれば、サロンの開業が可能です。
しかし、サロンを開業するためには、経営や集客に関する知識は身につけなくてはいけません。よもぎ蒸しは避けた方がよい体質の方もいるため、しっかり説明できるようによもぎ蒸しの知識も身につける必要があります。
差別化を図れる
よもぎ蒸しは、比較的新しいメニューとして導入され始めています。新しいメニューは、美容に興味のあるお客さんにとって魅力的なので、新しい顧客層の獲得が可能です。よもぎ蒸しは一般的に週1~2回程度の施術が理想的なので、リピート率の向上も期待できるできます。
施術時間を有効活用できる
よもぎ蒸しは、直接手で施術するわけではないため、施術中にその場を離れることも可能です。お客さんが施術している間は、他の作業ができるので、時間を有効活用できます。
よもぎ蒸しのセットを複数用意しておくと、時間差でほかのお客さんの接客も可能です。ただし、お客さんから温度調節などを依頼されることもあるため、すぐに対応できるようにしておく必要があります。
施術にスペースをとらない
ベッドやエステマシンなどの大きな設備は必要ないため、施術にスペースをとりません。よもぎ蒸し用の座椅子を置くスペースと、着替えられるスペースが確保できていれば問題ありません。新たにスペースを作る必要はありませんが、着替えるための個室や仕切りは用意しましょう。
よもぎ蒸しサロンを経営する上での注意点
よもぎ蒸しサロンを経営する際、具体的にどのようなことを注意するべきなのでしょうか。
市場調査と競合分析
サロンを開業する際は、近隣の市場調査と競合分析が必須です。市場をしっかり理解すれば、適切なターゲット層を設定できます。適切なターゲット層を設定できると、開業後の売上や集客につながります。
近隣によもぎ蒸しサロンがあるのか、必ず事前に確認しましょう。また、人気の高いサロンや口コミのよいサロンを探し、一度サービスを受けて調査してみるとよいかもしれません。
競合となるサロンがある場合、価格設定や施術内容などを確認し、自分のサロンの経営に役立てましょう。
値下げしすぎない
お客さんを集めるために、値下げをするべきだと考える方も多いでしょう。しかし、競争の激しいエステ業界では、価格を下げるだけでは効果がありません。
よもぎ蒸しは、1回3,000~4,000円が相場です。相場を参考にしながら、サロンの規模や状況に合わせた価格設定をしましょう。サロンに合った価格設定をした上で付加価値のあるサービスを提供することで、リピート率を上げられます。
衛生面に配慮する
よもぎ蒸しサロンは、店舗や備品の衛生状態が重要になります。施術に使用する座椅子やマントには、大量の汗が付着します。お客さんが使用するごとに洗浄し、清潔な状態で次のお客さんが使用できるようにしましょう。また、カバーをしたり使い捨てにしたりなどの工夫をするとよいかもしれません。
差別化するポイントを明確にする
差別化するポイントを明確にしないと、お客さんは他の店舗に流れてしまいます。差別化するポイントを設定する際は、お客さんのニーズや悩みに寄り添うことが重要です。
プライバシーを重視した完全個室な空間づくりや高いデトックス効果、豊富なメニューなどを強みにするとよいでしょう。また、予約特典やSNS登録による割引を用意することで、リピーターの獲得が期待できます。
よもぎ蒸しサロンを開業する際は公衆浴場法に気をつけよう
公衆浴場法とは、公衆浴場を営業する際に、衛生や風紀のために講じないといけない措置や義務を定めた法律です。よもぎ蒸しサロンは、地域によっては公衆浴場に該当する場合があります。
自治体や保健所に許可を取らずにサロンを開業してしまうと、法律違反になります。法律違反とみなされると、罰金や拘留となってしまい、営業できなくなってしまうかもしれません。
よもぎ蒸しサロンを開業する際は、必ず管轄する保健所に連絡し、公衆浴場としての許可が必要なのか確認しましょう。
まとめ
よもぎ蒸しサロンの開業は、特別な資格や技術が必要ないため、比較的参入の壁は低いです。しかし、よもぎ蒸しに限らずサロンを開業し営業するためには、よもぎ蒸しに関する正しい知識やサロン経営のための知識が不可欠です。
また、よもぎ蒸しサロンでは、とくに衛生面に注意が必要で、店舗や設備が清潔であることがお客さんの信頼やリピート率につながります。スペースに余裕があれば、椅子に座っておこなう「座浴」ではなく、寝そべってくつろぎながらできる「よもぎ蒸しベッド」を検討してみるのも良いでしょう。