よもぎ蒸しサロン開業の手順と経営のポイントを解説!

公開日:2025/03/07 最終更新日:2025/07/24
手順

近年、健康維持や体調不良の改善が期待できる、よもぎ蒸しの需要が高まっています。よもぎ蒸しサロンの開業に興味をもっていても、具体的な開業の手順や経営のポイントが分からない方も多いのではないでしょうか。この記事では、よもぎ蒸しサロンを開業するメリットや、経営する上での注意点について詳しく紹介していきます。

よもぎ蒸しとは

よもぎ蒸しは、韓国で600年以上前から伝わる伝統的な民間療法のひとつです。よもぎをはじめとした薬草を煎じ、その蒸気を体に当てることで、内側からじんわりと温めていく美容・健康ケアとして注目されています。

施術の際は、服や下着を脱ぎ、全身を覆う専用のマントを羽織った状態で、座面に穴の開いた椅子に腰掛けます。煎じた薬草の蒸気が下から立ち上り、20〜30分ほど身体を包み込みます。この施術によって、マラソンを30km走ったときと同じくらいの発汗が促されるとも言われています。

体が芯から温まることで、以下のようなさまざまな効果が期待できます。

・老廃物や余計な水分の排出
・新陳代謝の上昇
・疲労回復
・免疫力アップ
・冷え性改善
・便秘解消
・美肌効果

このような効果から、体質改善や「温活(体を温める活動)」を求める女性を中心に、近年ますます人気が高まっています。

よもぎ蒸しサロンを開業するメリット

近年、よもぎ蒸しサロンの開業を検討する方が増えています。よもぎ蒸しサロンの開業は、どのようなメリットがあるのでしょうか。以下に、よもぎ蒸しサロンを開業するメリットについて詳しく紹介します。

需要が高まってきている

近年、よもぎ蒸しへの関心が急速に高まっています。実際、検索ニーズを調査できる「Googleトレンド」のデータを見ると、「よもぎ蒸し」というキーワードの検索数は過去数年にわたって右肩上がりの傾向を示しており、その人気の伸びが顕著に現れています。

とくに、20代以降の女性を中心に需要が拡大しており、美容や健康に関心の高い層から支持を集めています。

背景にあるのが「温活(おんかつ)」という考え方です。温活とは、体を内側から温めて基礎体温を上げることで、冷えや体調不良の改善を目指す健康法のこと。女性に多い冷え性や不調を和らげる手段として、ライフスタイルに温活を取り入れる人が増えています。

温活の方法には運動や食事の見直しなどがありますが、その中でもよもぎ蒸しは「手軽に続けられる温活」として注目を集めています。専用の椅子に座って蒸気を浴びるだけで、冷えの緩和はもちろん、血行促進や美肌効果など、多くの健康・美容メリットが期待できるためです。

無理なく始められ、リラックスしながら体を整えられる点が、よもぎ蒸しが幅広い層に受け入れられている理由のひとつと言えるでしょう。

特別な資格が必要ない

よもぎ蒸しサロンを開業するために必要な資格は、とくにありません。特別な技術も必要ないため、設備が整っていれば、サロンの開業が可能です。

しかし、サロンを開業するためには、経営や集客に関する知識は身につけなくてはいけません。よもぎ蒸しは避けた方がよい体質の方もいるため、しっかり説明できるようによもぎ蒸しの知識も身につける必要があります。

差別化を図れる

よもぎ蒸しは、比較的新しいメニューとして導入され始めています。新しいメニューは、美容に興味のあるお客さんにとって魅力的なので、新しい顧客層の獲得が可能です。よもぎ蒸しは一般的に週1~2回程度の施術が理想的なので、リピート率の向上も期待できるできます。

施術時間を有効活用できる

よもぎ蒸しは、直接手で施術するわけではないため、施術中にその場を離れることも可能です。お客さんが施術している間は、他の作業ができるので、時間を有効活用できます。

よもぎ蒸しのセットを複数用意しておくと、時間差でほかのお客さんの接客も可能です。ただし、お客さんから温度調節などを依頼されることもあるため、すぐに対応できるようにしておく必要があります。

施術にスペースをとらない

ベッドやエステマシンなどの大きな設備は必要ないため、施術にスペースをとりません。よもぎ蒸し用の座椅子を置くスペースと、着替えられるスペースが確保できていれば問題ありません。新たにスペースを作る必要はありませんが、着替えるための個室や仕切りは用意しましょう。

よもぎ蒸しサロンを経営する上での注意点

よもぎ蒸しサロンを経営する際、具体的にどのようなことを注意するべきなのでしょうか。

市場調査と競合分析

よもぎ蒸しサロンを開業するにあたって、まず欠かせないのが市場調査と競合分析です。周辺地域の需要や競合状況をしっかりと把握することで、適切なターゲット層を設定できるようになります。それにより、開業後の集客力や売上にも大きく影響してきます。

まずは、近隣によもぎ蒸しサロンがあるかどうかを確認しましょう。Google検索やSNS、美容系のポータルサイトなどを活用し、人気のあるサロンや口コミ評価の高いサロンをチェックしてみるのがおすすめです。可能であれば、実際にサービスを受けてみると、より具体的な比較ができるでしょう。

競合サロンが見つかったら、その特徴や運営方法を具体的に分析することが大切です。とくに以下のポイントに注目して調査を行いましょう。

・価格設定:1回あたりの施術料金はどれくらいか
・施術内容:使用しているよもぎの種類や、オプションメニューの有無
・ターゲット層:若い女性向けか、産後ケア目的かなど
・集客方法:SNS運用・口コミ・広告など、どのような手法を使っているか

競合サロンがなぜ集客に成功しているのか、またはなぜ集客に苦戦しているのかを読み解くことで、自分のサロンの経営に活かすことができます。闇雲に始めるのではなく、周辺の動向を正確に把握したうえで差別化の方針を立てることが、開業成功への第一歩となります。

値下げしすぎない

お客さんを集めるために、値下げをするべきだと考える方も多いでしょう。しかし、競争の激しいエステ業界では、価格を下げるだけでは効果がありません。

よもぎ蒸しは、1回3,000~4,000円が相場です。相場を参考にしながら、サロンの規模や状況に合わせた価格設定をしましょう。サロンに合った価格設定をした上で付加価値のあるサービスを提供することで、リピート率を上げられます。

衛生面に配慮する

よもぎ蒸しサロンは、店舗や備品の衛生状態が重要になります。施術に使用する座椅子やマントには、大量の汗が付着します。お客さんが使用するごとに洗浄し、清潔な状態で次のお客さんが使用できるようにしましょう。また、カバーをしたり使い捨てにしたりなどの工夫をするとよいかもしれません。

差別化するポイントを明確にする

差別化するポイントを明確にしないと、お客さんは他の店舗に流れてしまいます。差別化するポイントを設定する際は、お客さんのニーズや悩みに寄り添うことが重要です。

プライバシーを重視した完全個室な空間づくりや高いデトックス効果、豊富なメニューなどを強みにするとよいでしょう。また、予約特典やSNS登録による割引を用意することで、リピーターの獲得が期待できます。

よもぎ蒸しサロンの開業に必要な備品

よもぎ蒸しサロンを開業する際に必要な備品は、それほど多くありません。まずは最低限、以下のアイテムを揃えることで施術をスタートできます。

・よもぎ蒸し専用の椅子
・よもぎ蒸し用のマント
・よもぎを煎じるための土鍋
・土鍋を加熱するための電気コンロ
・電気コンロの下に敷く耐熱マット
・床を保護するためのビニールシート
・乾燥よもぎ
・汗拭き用のタオル
・使い捨てスリッパ

これらはすべて基本的なアイテムであり、自宅などの限られたスペースでも取り入れやすいものばかりです。

また、施術の効果やサロンの魅力を高めたい方には、「黄土(おうど)よもぎ蒸し」の導入もおすすめです。黄土製の座浴器は木製に比べて価格が高めですが、一般的によもぎ蒸しの約80倍もの施術効果があるとされています。

サロンの予算や経営方針に応じて、より高品質な施術を目指す場合は、黄土よもぎ蒸しへの切り替えも視野に入れてみましょう。

よもぎ蒸しサロンを開業する際は公衆浴場法に気をつけよう

公衆浴場法とは、公衆浴場を営業する際に、衛生や風紀のために講じないといけない措置や義務を定めた法律です。よもぎ蒸しサロンは、地域によっては公衆浴場に該当する場合があります。

自治体や保健所に許可を取らずにサロンを開業してしまうと、法律違反になります。法律違反とみなされると、罰金や拘留となってしまい、営業できなくなってしまうかもしれません

よもぎ蒸しサロンを開業する際は、必ず管轄する保健所に連絡し、公衆浴場としての許可が必要なのか確認しましょう。

よもぎ蒸しサロンを成功に導く「収益モデル」と「リピート率向上」の戦略

よもぎ蒸しサロンを開業する方の多くが、「安定した売上が作れるのか?」「継続的にお客さんが通ってくれるのか?」といった不安を抱えることと思います。施術の特性上、在庫リスクが少なく、原価率も低いため、しっかりと戦略を立てれば十分に利益が出せる業態です。

ここでは、「どのようにして収益を安定化させていくか」「リピート率を高めて経営を軌道に乗せるか」といった視点で、現場で実践できるアイデアをご紹介します。

安定した売上を作る収益モデルを設計する

収益性を高めるには、「単価」「来店頻度」「客数」の3つの要素をコントロールすることがポイントです。よもぎ蒸しサロンでは、とくに「来店頻度」が高い傾向があり、この特性を活かしたサービス設計を行うことで、売上の見通しが立てやすくなります。

セルフエステをメニューに導入する

よもぎ蒸しだけで安定した売上を出せるか不安に感じている方もいらっしゃるかもしれません。そんなときにおすすめしたいのが、「セルフエステ」の導入です。

セルフエステとは、脱毛機や痩身機などをお客様自身で操作して施術を行うスタイルのことです。通常のエステに比べて料金が抑えられるうえ、自分の気になる部位を集中ケアできる点が、多くのお客様に支持されています。

また、施術中に他人の目を気にせずに済むという安心感から、プライバシーを重視する方にも人気が高まっています。

セルフエステは資格を必要とせず、施術スペースもコンパクトで済むため、よもぎ蒸しサロンと組み合わせて提供しやすいのも大きな魅力です。小規模なサロンでも導入しやすいメニューとして、収益の柱を増やしたい方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

少人数制サロンで「特別感」を演出

よもぎ蒸しは、1度に多人数の施術を行うスタイルよりも、少人数制のプライベート空間として運営する方が、お客様満足度が高まりやすくなります

たとえば、予約枠を1日3組までに絞り、「完全予約制」「プライベート空間でのリラックスタイム」を提供することで、高単価でも満足度の高いサービスに仕立てることができます。

さらに、サロンのコンセプトに合わせたアロマや音楽、インテリアなどにもこだわることで、来店のたびに「非日常」を感じられる空間づくりが実現できます。

リピート率を上げる仕組みを整える

サロン経営を安定させるには「一度来たお客様が、また来たくなる仕組み」を整えることが欠かせません。施術そのものの質はもちろん、接客やアフターフォローの丁寧さが、リピート率に大きな影響を与えます。

初回体験の印象を最大化する

初回のお客様には、施術前の丁寧なカウンセリングや、施術後のフォローを通じて安心感を持ってもらうことが大切です。施術内容や効果についてしっかりと説明し、お客様が自分の身体の変化を実感できるようにサポートしましょう。

また、施術後にハーブティーなどでくつろげる時間を設けると、リラックスした気持ちでお帰りいただけます。このような体験を通して満足度を高めることで、「また来たい」と思ってもらえるきっかけになります。

さらに、次回の提案や継続利用のメリットを自然な形で伝えることで、無理のないリピートにつなげることが可能です。お客様のペースに寄り添いながら関係性を築いていくことが、安定した集客へとつながります。

SNSを活用して接点を継続する

リピーター獲得には、来店していない期間もお客様との接点を持ち続けることが大切です。そのためには、InstagramやLINE公式アカウントなどを活用したコミュニケーションが効果的です。

・Instagram:施術風景・お客様の声・おすすめハーブの紹介などを投稿
・LINE:空き状況の配信、割引クーポンの配布、予約リマインド

こうした「お客様と自然につながれる仕組み」を構築することで、定期的な来店につなげることができます。

まとめ

よもぎ蒸しサロンは、近年注目されている温活ブームの追い風を受けて、女性を中心に人気が高まっています。資格が不要で省スペースでも始められることから、個人でも開業しやすい点が魅力です。
ただし、安定した経営を目指すには、市場調査や競合分析を丁寧に行い、適切なターゲット設定や価格帯、サービスの差別化が欠かせません。顧客満足度を高めるには、丁寧なカウンセリングやリラックスできる空間づくり、SNSを活用した継続的なコミュニケーションが効果的です。また、セルフエステのような新しいメニューを取り入れることで、収益の幅を広げることも可能です。
法律や衛生面にも十分配慮しながら、無理のない形でよもぎ蒸しサロンを成長させていくことが、長く愛される店舗づくりにつながります。

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