よもぎ蒸しサロン開業にかかる費用とその内訳

公開日:2025/03/07 最終更新日:2025/09/29
費用内訳

よもぎ蒸しサロンの開業を検討する際は、開業にかかる費用や必要な道具について事前に理解しておくことが重要です。よもぎ蒸しサロンは、2024年時点で全国約6,000店舗存在する人気の施術メニューです。しかし、脱毛サロンやエステサロンといった別ジャンルと比較すると競合が少なく、特別な技術や高額な機材なども必要ないため、開業・導入するメリットの多いコンテンツです。

この記事では、よもぎ蒸しサロン開業にかかる費用と、その内訳や開業に必要な道具について詳しく紹介します。よもぎ蒸しサロンの開業を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

よもぎ蒸しサロン開業に必要な道具

よもぎ蒸しサロンを開業するためには、さまざまな道具が必要になります。それぞれの特徴を詳しく知ることにより、効果的なサロン経営にも活かすことができるでしょう。以下に、開業に必要な道具をひとつずつ紹介していきます。

よもぎ蒸し専用の座椅子

よもぎ蒸し専用の座椅子は、木製・黄土製・プラスチック製の3種類が存在し、それぞれ価格や特徴に大きな違いがあります。

まず1種類目は、木製の座椅子です。比較的軽くなっているためお手入れや移動がしやすいといったメリットがありますが、木で作られていることもあり、カビの繁殖には注意が必要でしょう。価格ですが、一般的なメーカーのセット販売であれば、3万円から6万円程度が目安になります。

次に2種類目は、黄土製の座椅子です。遠赤外線効果で温度を効率よく上げられ、重くて頑丈な造りになっていますが、反面割れやすく硬さを感じてしまう可能性がある点には注意が必要です。価格は木製の座椅子と比べて高価となっており、一般的なメーカーのセット販売で、15万円程度が目安となるでしょう。

最後に紹介する3種類目は、プラスチック製の座椅子です。セット価格でも2万円前後が相場と、最もリーズナブルに導入できる点が最大の特徴です。お手入れがしやすく軽量ですが、熱に弱いというデメリットがあることは留意しておきましょう。

3種類の素材で作られたよもぎ蒸し専用の座椅子には、それぞれ特徴や価格などに大きな違いがあります。メリットやデメリットを考慮しながら、自分のサロンにぴったりの製品を選んでみてください。

よもぎ蒸し専用のマント

よもぎ蒸し専用のマントは、よもぎの蒸気を逃さないために使用します。手を出せる袖穴がついているタイプや、袖穴がないタイプ、フードつきタイプなど、さまざまな形状のものがあります。

とくに繰り返し使える厚手のタイプは、耐久性に優れているため長期使用も可能なので、非常におすすめといえるでしょう。また、外側がメッシュ素材、内側がコットン素材という構造になっている専用マントは、吸湿性にも優れているため快適な使用感が期待できます。

価格は、2,000円程度の手ごろなものから、2万円程度の高級なものまで幅広く売られているのが特徴です。ちなみに、マントはお客さんを施術するごとに洗う必要があるため、何人来店することを見込んでいるのかを加味しながら、用意する座椅子の数と合わせて検討するといいでしょう。

鍋とコンロ

よもぎ蒸しを煮立たせるためには、鍋とコンロも必要不可欠です。鍋は、土鍋と電気鍋の2種類から選びます。

土鍋は、遠赤外線効果によりじっくりと温められることが大きな特徴で、とくに蒸気のクオリティにこだわりたい方にはおすすめです。しかし、鍋とは別にコンロを用意する必要がある点は把握しておきましょう。価格ですが、安くて5,000円、高価なものでは3万円程度と大きな開きがあります。

一方で、電気鍋は丈夫で壊れにくく、お手入れもしやすいのが長所といえます。価格は8,000円から2万5,000円程度と、こちらもピンキリです。サロンが実施したいサービスのイメージや方向性に沿って、適切な製品を選びましょう。

よもぎ蒸しの漢方(座浴剤)

よもぎ蒸し漢方は、お客さんが来店した数に比例して、その分だけ必要になります。価格相場は、1回分あたり500円から1,000円程度です。ただし、効果の高い漢方やこだわってブレンドする場合には、その分コストも高くなるため注意しましょう。

漢方の種類は幅広く、よもぎ蒸しの他にもモリンガ蒸し・ローズ蒸し・ハーブ蒸し・ビオスチームなど、多種多様な座浴剤があります。種類によって効能はさまざまで、産地や原料、仕入れ先によって費用にも違いが出てきます。ちなみに漢方は少量で購入するよりも、できるだけまとまった個数で購入することで、コストを抑えられることは覚えておくといいでしょう。

備品

上記よもぎ蒸しに必要な道具に加え、サロン開業の際に必要となる備品も揃えなくてはいけません。まずは、漢方のストックやタオルをはじめ、着替えを置くワゴン、飲み物や荷物を置くテーブルなどが必要です。また、予約管理するためのパソコンや予約受付用の電話、レジの用意も必要です。

そのほかには、お客さん用のスリッパやガウン、ヘアドライヤーなどもあるといいでしょう。また、必要に応じてカウンセリングする際のテーブルやイス、貴重品や荷物を入れるロッカーもあると便利です。

よもぎ蒸しサロン開業にかかる費用

よもぎ蒸しサロン開業にかかる費用は、開業する状況によって大きく異なります。新規開拓だけでなく、自宅や既存店で開業することも選択肢に入ってくるでしょう。ここからは、それぞれの事例ごとに詳しく紹介していきます。

自宅よもぎ蒸しサロンの開業

自宅でよもぎ蒸しサロンを開業する場合は、店舗を構えるケースと違い追加の家賃やリフォーム費用が必要ないことが、最大のメリットとなります。初期費用と維持費用を抑えられるため初めてサロンを開業する場合はまずは自宅サロンから始め、軌道に乗ってから店舗をもつことも有力な選択肢のひとつとなるでしょう。基本的に自宅での勤務となるため、プライベートな空間でマイペースに働ける一方、プライバシーの面では注意が必要です。

自宅よもぎ蒸しサロンの開業にかかる費用は、5万円から30万円程度が目安です。金額のふり幅が大きいのは、各メーカーのセット販売価格が、内容やグレードによって大きな差があるからです。また、自宅を改装してからサロンを開業する場合は、別途改装費が必要になることは留意しておきましょう。

既存店によもぎ蒸しサロンを導入

美容サロンや整骨院など現在経営している店舗に、新しくよもぎ蒸しサロンを導入するケースも多いでしょう。その場合はよもぎ蒸しセット一式のほかにも、洗い替え用のマントやタオルなどの備品や、施術スペースを区分けするパーテーションも用意しましょう。設置する座椅子の数など、展開する規模によっても変動しますが、20万円から28万円程度が費用相場となっています。

よもぎ蒸しサロンをマンションで新規開業

マンションを自宅とは別に用意し、そこでサロンを開業することで、プライバシーにも配慮した店舗運営をすることが可能です。マンションの一室は顧客側からしても、適度なプライベート感を感じられる空間となるため、安心感の提供という点でも魅力があるといえるでしょう。

一方で、内装にこだわりたい場合はとくに、家賃と併せて初期費用が比較的高額になってしまう点には注意が必要です。また、マンションの規約、近隣住民との兼ね合いなどに配慮が必要になってくる可能性があるでしょう。費用相場は、物件の価格や内装のクオリティで大きく変わりますが、50万円から100万円程度が目安となります。

よもぎ蒸しサロンを店舗(テナント)で新規開業

店舗でのよもぎ蒸しサロンの開業は、マンションと同じように物件取得費が必要になるほか、状況によって改修工事費用がかかることになります。改修工事を実施することによって、専用スペースを確保することが可能となり、より集客力に優れた本格的なサロン運営を叶えられるでしょう。

デメリットとしては、初期投資額が大きいぶん運営リスクが高まる点、テナントの契約条件・期間に気を配る必要がある点などが挙げられます。費用相場は、物件の価格や改修工事費用によって変動しますが、100万円から300万円程度が目安となります。

よもぎ蒸しサロンを新規開拓する場合は、よもぎ蒸しに必要な道具や備品だけでなく、物件の取得や内装費などが必要です。開業する場所や規模によって、この費用は大きく変動します。家賃や光熱費などもかかるため、経営未経験の方が新規開拓するのは難しい道のりになるかもしれません。まずは自宅やレンタルスペースなどで開業し、ある程度の集客が見込めることが分かってから新規開拓するのがおすすめです。

よもぎ蒸しサロン開業・経営のポイント

ここからは、よもぎ蒸しサロンを開業・経営していくうえで知っておきたい知識や心構えなどについて、詳しく解説していきます。ぜひよもぎ蒸しサロン開業に向けた準備の参考にしてみてください。

よもぎ蒸しサロンオーナーの年収は?

気になるよもぎ蒸しサロンを経営するオーナーの年収ですが、当然集客や営業状況などさまざまな要素で大きく変わってきます。一般的には、上手にサロン経営ができている場合、約200万円から1,000万円の年収を目指すことができるとされています。30代から40代の女性における平均年収は約300万円のため、よもぎ蒸しサロンオーナーは平均以上の年収を叶えられる可能性があるといえるでしょう。

よもぎ蒸しサロン開業の心構え

サロン開業をする前に、上手に利益をあげるために必要な経営者としての心構えがあります。まずいちばん大切なのが「売上だけに目を向けない」ことです。利益とは、売上から費用を引いたものになるため、どのくらい費用がかかっていたのか、想定だけでなく結果もしっかりと意識するようにしましょう。

そのほかでは、利益を高めるためにも、削減できる費用の限界値を把握することは重要になります。また、新規のお客さんを獲得する意識や、リピート率などにも目を向けることが大切でしょう。

よもぎ蒸しサロン経営のテクニック

よもぎ蒸しサロン経営において、大切なポイントはいくつもありますが、まずはお客さんを集められなくては話になりません。そこで、新規顧客の集客方法の選定は非常に重要となります。有効な方法としては、グーグルマップへの登録や各種SNS投稿をはじめとしたWeb施策や、ダイレクトメールやチラシのようなアナログでの配布などが挙げられるでしょう。

店内プロモーションの内容としては、根本である「よもぎ蒸しの良さを伝える」ことができるようなものが有効です。一例としては、よもぎ蒸しのことを詳しく知ってもらえるようなPOPや冊子などを設置したり、スタッフが施術中などに効能についてわかりやすく説明できると効果的でしょう。

新規のお客さんが来てくれるようになったら、次は再度来店してくれるようにリピート率向上を目指しましょう。サロンの雰囲気や施術の満足度など、高めたい要素は多くありますが、とくに意識したいのはスタッフの対応力です。お客さんのよもぎ蒸しに関する疑問に対し、豊富な知識で適切な回答をスムーズに行うことで、信頼感が高まるでしょう。

そのほかサロン経営では、業務の効率化も重要になってきます。開業後、実際に営業をしてみて大変だと感じたことや無駄な工程を洗い出し、見直しをはかることで改善策を見つけてみましょう。また、よもぎ蒸しは比較的単価が安めであるため、エステや鍼灸といった別メニューを導入し、相乗効果に期待してみるのもひとつの方法です。

まとめ

ここまでよもぎ蒸しサロン開業にかかる費用や開業に必要な道具、そのほかサロン経営に関連する知識を中心に紹介してきました。

よもぎ蒸しサロンの開業は、開業する場所や規模、店舗に何人分のよもぎ蒸しセットを用意するのかによって費用は大きく異なります。また、よもぎ蒸し専用の座椅子やマントに関しても、材質や形状によって費用が異なります。それぞれのメリットやデメリットを考えながら、開業するサロンに合ったものを慎重に選ぶことが大切です。

ちなみに、よもぎ蒸しは「座椅子」のほかに「ベッド」での施術も可能で、よりリラックスして受けられると人気があります。予算と相談しながら適切な道具選びを行い、サロンの開業を成功させましょう。

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