
エステサロンと一言で言っても、さまざまな種類があります。フェイシャルエステ、ボディケアエステ、脱毛エステ、リラクゼーションエステなど、お客さんの悩みに対応したエステが存在するのです。そこで今回は、エステサロンの1つである「よもぎ蒸しサロン」が儲かるのかどうかについて詳しく解説します。
よもぎ蒸しサロンが儲かるといわれている理由とは
まずは、よもぎ蒸しサロンが儲かるといわれる理由について解説します。さまざまな施術メニューがあるエステ業界の中で、どのような理由で儲かるといえわれているのでしょうか。
需要が高まっている
よもぎ蒸しサロンは、よもぎや香草、薬草などを煎じて出る蒸気を身体に当てることで身体の内側を温める韓国の民間療法です。血流促進効果があるとされ、女性に人気のある施術です。
体調に不調をもたらす冷えを防ぐ「温活」について、若い女性を中心に関心が高まっています。そして、手軽にできる温活方法としてよもぎ蒸しが注目されるようになっているのです。
競合と差別化できる
エステ業界には、さまざまな施術メニューがあります。それだけ競合も多いので、エステ業界で生き残るには、ほかのエステとの差別化が必要です。
よもぎ蒸しは日本で近年注目され、導入されはじめたため、新しいメニューはお客さんの関心をひけます。よもぎ蒸しは週に1、2の施術が理想とされているため、リピーターが増えれば安定したエステ経営ができるようになります。
導入が簡単
よもぎ蒸しは、サービス提供に資格を必要としません。そのため、資格が必要なメニューと比較すると時間や費用を抑えて導入できます。また、よもぎ蒸しは広いスペースが必要ないため、省スペースでの対応が可能です。
自宅などのスペースを使った場合でも、サロンを開業しやすいです。また、施術中はお客さんにはゆったりと好きに過ごしてもらう場合が多いです。
お客さんによもぎ蒸しの効果や魅力を説明をする時間を取る場合はありますが、マッサージなどのように常に接客をする必要がありません。そのため、空いた時間に施術以外の雑務やほかの仕事をすることができます。これにより、時間の有効活用が可能です。
よもぎ蒸しサロン開業時の注意点
よもぎ蒸しサロンは「サービス提供に資格を必要としない」「省スペースで施術できる」などの魅力があります。しかし、それと同時に開業の際に注意するべき点を押さえておきましょう。以下に、どのような点に注意すればよいのか解説します。
事前の市場調査や競合のチェックが必要
エステを開業する場合は、近隣によもぎ蒸しサロンがないか確認しましょう。近隣のエステの施術料金、ターゲット層、よもぎ蒸し以外にどのようなメニューを提供しているかといった情報をリサーチしましょう。
また、店舗に実際に行ってみて施術を受けてみるのもよいでしょう。集客がうまくいっている人気のあるサロンを参考にすることで、サロン開業に役立てられます。
他店との差別化を行う
よもぎ蒸しサロンを開業するには、他店と自店の差別化が必要です。
具体的には、完全個室にする、産後ケアやマタニティメニューなどターゲット層を明確にしたメニューを提供する、予約しやすいシステムを構築する、リピーターに特典がつくシステムにするなどがあります。
このように、顧客にとって魅力的な仕組みをつくることが必要です。
よもぎ蒸しサロン経営で利益を多く得る方法
実際のところ、よもぎ蒸しサロンを開業したら儲かるのでしょうか。儲けを出すには、利益を出せるポイントを押さえて経営する必要があります。
むやみな値下げはしない
集客に伸び悩んでいる場合は、値下げをついしたくなります。しかし、競合サロンがたくさんある中では、単純に値下げをしただけでは集客にはつながりにくいでしょう。相場の価格を参考にして自店に適した価格設定をし、付加価値をつけられるようなサービス提供を実現するのがおすすめです。
衛生面を徹底する
よもぎ蒸しの施術では、お客さんは裸になるため衛生面に配慮したエステ経営が必要です。座浴器、マントなどは汗がつくため、対策が必須です。カバーをつける、使い捨てのものを使うなどして清潔感のある空間を提供することで、お客さんの満足度を高めましょう。
セルフエステを導入する
よもぎ蒸しの施術の相場は、3,000円から4,000円です。この値段は、エステの施術メニューの中では単価が低いほうです。そのため、なかなか売上が上がらないという場合があります。
そういった場合におすすめなのが、セルフエステメニューの導入です。脱毛器、痩身機など、お客さんが自分で操作するものであれば省スペースで導入できます。セルフエステのメニューを増やすのであれば、大幅に人件費を増やす必要もありません。
まとめ
よもぎ蒸しの施術を受けることで、血流促進による免疫力アップ、美肌効果、便秘解消など女性にうれしい効果が期待できます。気軽に温活がしたい女性から、近年注目を集めているメニューです。
大がかりな設備導入や広いスペースが必要ないため、自宅や狭いスペースでも開業しやすく、サロン経営をしてみたい方にとってはじめやすいエステサロンです。しかし、競合サロンに負けないために、例えば「座椅子」ではなく「よもぎ蒸しベッド」を導入するなど、他店と差別化しつつ、売上をあげられる工夫やメニューを設定しなければいけません。
よもぎ蒸しサロンの開業を検討している場合は、事前にしっかりとリサーチしましょう。